書心忘るべからず〜夢のあとさき

Feel 



先日、新潟へ書三昧ツアーで一泊して来ました。
一日目は新潟でご活躍なさっている書家さんの個展が
築100年という古民家で開催されるとのことで、それを見に。
二日目は良寛さまご生誕の地を訪れて、良寛三昧。
今日は一日目のお話を。

築100年の古民家なんて、ステキすぎると思いませんか!
私はもう、古民家と聞いただけでノックアウトです(笑)
いつか、古民家に住むのが夢ってくらい、ノックアウトです(笑笑)

場所はちょっと山奥の、本当に緑に囲まれた
それ以外何もないってくらいのところ。
聞こえるのは風の音と、葉が揺れる音、鳥の囀り…それだけ。
中に入ると、ちょっと懐かしいような古い匂い。
昔、田舎のおばあちゃんの家に来たような、そんな香り。
きっと住んでみればあちこち古くて不便な所もあったりするのかも。
でも、何故こんなにも心惹かれて揺さぶられるのだろう。
今となっては不便さが贅沢なものになりつつあるのかも…なんて思ったり。
手に入れたくても出来ないもの…なのかもしれないなぁ。

その書家さんは私の師が慕い昔から交流のある方で
そのお陰で、なんと直接その先生が案内をしてくださるとのことで
実際にお逢いし、ご同行する事ができました。何という贅沢!

とても印象的だったのは、作品から受けるパワーもさることながら、
その先生のお人柄。
師からとても気さくな方だと聞いてはいましたが、
私達なんかにも本当に気軽にお話をしてくださり、書への熱い魂を持っていて、
創作意欲に溢れ、何でも出来ちゃうスーパーマンみたいな感じ!(笑)
貴重なお忙しい一日を割いてくださって、本当に感謝です。

最近、書に限らず思うことは
今まで耳で聞いて頭で思っている事よりも
実際に逢ったり見たり触れたりしてみて感じることが
全くレベルの違うところにあるということ。
実際に自分の肌で「感じ」ないとダメなんだ。
良いと思っていたものでも、実際に触れてみたら、感じてみたら
段違いのレベルで自分の内側に沁み込んで来るような感覚…とでも言うのかな。
それが今回、ハートで強く感じた一番のこと。

とても山奥の古民家なので、人もあまりいないというのもありますが
ものすごーくゆっくりと作品を見る事が出来て
みんな無言で作品の前に座り込み…ぼ〜っと小一時間鑑賞(笑)
私は「いのり」という作品の前に座っていたのですが…
ずっと見ていたくて、何だかただそこに座っていたくて、
そんな私を撮られたのが写真の一枚(笑)

そして、今回先生にお逢いして
書は単なる書くことにあらず、普段の生き方や考え方、
人としての有りようまでが映し出されるものであるということを
改めて感じたのでした

…書は人なり。


良寛編に続く(笑)

category: 書あれこれ

Posted on 2014/06/18 Wed. 02:16 [edit]  /  trackback: 0  /  comment: 2

タコさんぷっくり 



…急に雨ですね。
梅雨をすっ飛ばして、毎日真夏の様だなぁ〜と思っていた矢先^^;
やっぱり梅雨です。日本です(笑)

こんな雨の日はおうちでまったり。
こんな雨だと墨色も悪く…書いても変に滲みが出たり
紙もなんだかしっとりしてます^^;湿気恐るべし!
だからって雨の日は書かないって言ってられませんけれど、
今日は何となく硬筆の気分だったので
一日硬筆の訓練に精を出しておりました。

子供達をみるようになってから、
最初に苦戦したのは実は硬筆の課題^^;
だって、今迄「えんぴつ」の訓練はしてこなかったものー(;д;)
硬筆って、単に鉛筆でキレイな字を書ければいいってんじゃないんです〜。
形だけある程度きれいに書く事は出来ても、それだけじゃ全然ダメ。
鉛筆といえど筆で書いたかのような起筆、強い筆圧、迷いのないキレのある線質…
そして何より、微妙なバランスで成り立っている文字の骨格のバランスがとっても大事で
それをとにかく頭に叩き込むしかないんですね^^;
そんなん、何にもわかっていなかったあたくし(笑)
ま〜初めはダメ出しの嵐でした(爆)
今ならわかる、その意味が^^;

最近やっと少しその意味を理解して、ダメ出しも大分少なくなりました(笑)
まだまだ、ですけどねぇぇ(ノД`ll)
書と同様、練習以外の解決法なし。

…ペンだこがありえないことになってきてます(笑)

kouhitsu.jpg

※写真は中学生の課題より〜



category: 書教室

Posted on 2014/06/07 Sat. 18:39 [edit]  /  trackback: 0  /  comment: 6

根っこにあるもの 



しばしのご無沙汰に…

何だかあり得ない暑さですが、みなさま早々夏バテなんて事になったりしてませんか^^;
毎年季節がおかしくなってるって感じるけれど、
今年のこの暑さは…本当に不安になってしまう(゚д゚*)

そんな暑さの中、昨日はお出かけの一日。
しかも午後一番暑い時間から(笑)
立ち寄ったのは、滋賀県で400年も前から筆を作られているという、
老舗の筆屋さん「攀桂堂」さんの実演販売。
池袋の東武デパートに、期間限定で来てくださっています(4日まで)
ここの天平筆と呼ばれる筆は、紙巻き筆といって、
芯にする毛の根元の部分を和紙で包むように巻き、
その上から別の毛を被せるように巻いて作る製法で、
現在その製法で作られているのは日本でこのお店ただ一軒だけなのだそうです。
私もそんな筆があること、実は最近まで知りませんでした…^^;
実際にどのようにして筆を作られているのか、実演で見せて頂く事が出来ました。
とても手間のかかる細かな作業。
でもすごく丁寧で、物をつくるってこうあるべき…そんな風に思わせてくれました。

私は元々職人の娘。もちろん筆職人ではないですが
幼いころから物をつくる父の姿を見て育ちました。
なのでこういう職人さんの作業風景ってとっても好きなんです^^
一つ一つ手作りで丁寧に作られて行くその行程は、温もりそのもの。
買い手がその風景を見られる事ってそんなにないと思うけれど、
商品を通して、その温もりって絶対に伝わっているって思います。

帰りに小筆を一本、購入して帰って来ました^^
作った方の姿や想いをダイレクトに感じる事が出来るのは、
やっぱり実演を見せて頂けるからこそなんでしょうね。
以前、硯の産地に行ってその行程を見せて頂いた時も同じ事を感じました。
ただ道具を選ぶだけじゃなくて、使うだけじゃなくて、
その根っこにあるもの、職人さんの存在、形になるまでの原料の元の姿、
そういうものを知って、感じてこそ、道具のありがたみが身に沁みる。
そして使う時の気持ちが変わる!(笑)
その後予定もあったのであまり長居は出来ませんでしたが、とっても貴重な時間になりました^^

もっともっと、こういう機会を増やしたいな〜✨
知らなければいけないこと、あり過ぎて困ってしまう^^;

category: 書あれこれ

Posted on 2014/06/02 Mon. 17:38 [edit]  /  trackback: 0  /  comment: 2